映画化にあたってかなり不安だった「ブラッドレイン」はやはりあまりよろしくない感じの残念作品におさまったけど、ゲームソフト「マーメノイド」は評価不可能で始まりから終わりまで最高にクレイジーでした。 こんな誰得なのよく売ろうと思ったな、恐れを知らぬ冒険者たちよ。感心するわ。そんなわけでB級の幅は広く狭く浅く深く、人々の心に常に「なぜ?」を訴えかけるのです。
え、あ、ハァ、何、じゃ金かければいいんでしょ、満足なんでしょ、といった具合に豪華キャストと広告費ザッヴァザヴァかけた「トゥームレイダー」や「X-MEN」シリーズは確かに娯楽大作として完成度は高かった。面白かった。
それもいい。
しかし、心の奥底で我々が求めているのは「なぜ・どうして・何が・だから」。→「メランコリア」
それをじゅうぶんに満たしてくれるのがこの「ドライブ・アングリー」
2011年 ‧ ファンタジー/スリラー ‧ 1時間 45分(ジャンルこれかよ)
日本公式はこちら
※ 視聴は Amazon Prime Video、YouTube ムービー、google play、等で。
ログインして確認したところNetflixは今は見れないっぽいですね。ちなみに年齢制限がある場合も。あれか。あのシーンか!
決してヒロインのアンバー・ハードが小っ汚い風体のニコラス・ケイジのおっさんと最後までフォーリンラブしなかったから個人的評価が★★★★★になったわけではありません。
その絶妙な関係はまるで謎作「リプレイスメント・キラー」における才女ミラ・ソルヴィーノと笑顔が似合わないイケ中年チョウ・ユンファの関係を彷彿とさせるのですが、完全に違う点も。
それはアンバーちゃん演じるヒロインが見た目と同じく、お前知性をどこかに置き忘れたのか!という暴力スッカラカンビッチ女なのと、主人公のケイジがどこの浮浪星からやってきた浮浪大使なのかというくらい最初から最後までコギタネーウスギタネーというトコロにあります。
これだけでもクソゲークソ映画マニアにはかなり期待が持てる内容だとお分かりいただけることでしょう。
そうです。
これぞまさしく、なんだかスゲーかったるいしホッカペに横になって足でポテチ食いながら耳からコーラ飲んで映画鑑賞したいわーという人にうってつけの作品と言えましょう。
内容は。
・ものすごーく悪いカルト集団から大事な赤子取り返すために命張ってるおっさん
・イカす車(盗品みたいなもん)に乗っていたつーだけで主人公のおっさんと一緒に行動する羽目に陥いったカフェのウエイトレス嬢
・主人公のおっさんを追いかけている謎のマジシャ… 黒服の男
主要登場人物的には、こんな感じ。
ストーリーは意外にややこしいので省略しますが、もうね、アンバーちゃんがゲロ可愛い。それに尽きる。
決して彼女が実生活でバイセク公言してるから とか サラがリアル化したら服の趣味も髪型も挑戦的な目つきもアンバーぽい(目の色が違うけど) とか もうほんとこの女優ろくな映画に出演してねーな という完全趣味の世界で持ち上げているのではありません。
ビアン目線で誰それがかっこい可愛いスキスキってだけなら最近でいうと「アトミック・ブロンド」のシャーリーズ・セロンのように尻顎女スパイとエロイチャイチャしてくれる、まさしく正統なヒロインがいるわけですし。
ここで重要なのは、アンバー・ハード可愛いというだけではなく、見る前から全く期待させないタイトルでありながらエロ・グロ・カーアクション・どっかで見たパクリ表現を上手く散りばめストーリー展開も決してありきたりではない、あらこの闇鍋ダシが効いて意外に美味しいじゃない?という傑作に仕上がっている事にあります。
我が家の彼女情報によりますとケイジはリアルでカーマニアなオサーンらしく、なになにそれって結局ケイジの趣味映画笑?みたいな。
結末に関してはもう。 あれってつまりどんでん返し。じゃないか、何も返してないし。スーパー歌舞伎?ちょっと古いか。なんなのか。あれ。どうよ。爺と女さぁ。いいのかそれで。
あ、そうそうついでにアンバー様の他のクソ映画でも見とくかと検索したところ、まあ色々あるにはあったのですがあまりにもアレな作品が多い中、ジャンルホラーってことで良さげな作品発見。
カーペンターか。ウォードって落ち武者っぽい響きだよな。などと期待を込めてレンタル前に予告を確認。
…
……あっ
これ昔見たやつ。
まぁよくある。本当によくある。もうかなりある系の、少女ばかりいる精神病院および施設で繰り広げられる軽めのクレイジーファンタジーホラー劇。
でもまあその似たり寄ったり系でも雰囲気はあり、カーペンターらしい味もあり悪くはない出来かと。いやタイトルすら忘れてたんですけどね。
主演はアンバーだったのか。私のアンバー愛はそんなもんか。