ツインピークス=例のあれ
- メビウス イエロー
- 2022年1月25日
- 読了時間: 3分
日曜日。
ドライブの帰り、真剣に美味しくて人気のある台湾カステラ屋さんに寄ったら閉まってたのでそばにある◯スド🍩でおやつ買って帰ることに。
普段そこまで欲することはないんだけどたまに、ごくたまに食べたくなるというのがドーナツ。幼い頃に母親が家事の片手間にささっと揚げてくれた庶民的なお菓子であるというイメージもあって(失礼な言い方になるけど)おやつとしての特別感をあまり感じられないってのもその理由からかも。そして大人になりすぎた今、その母親手作りのあまりワクワクしなかった地味なおやつ達がいかに貴重で愛情溢れたものだったかを思い知ることになるのです。
どんな有名パティシェでも再現できない自分や家族のためだけに作られた特別なお菓子だったんだなあと。
だけど。やっぱり元・子供としては思い出やお値段や味関係なく、洒落た今風の店・老舗の風格ある店・リラックスして楽しめる気軽な店等のケースや棚に並んだ数々の小さな主張と誘惑には大いに魅了されてしまうのでした。
↓見た目がとてもグッドだyo

そして一世風靡したデヴィッド・リンチ監督の90年代初頭の海外ドラマ「ツイン・ピークス」に夢中になっていた世代にドーナツ及びチェリーパイはまた別の特別な記憶を呼び起こすアイテムであります。
このドラマにはカイル・マクラクラン演じるクーパー捜査官がドーナツやチェリーパーを前に気難しそうな顔をしているシーンが多々あり、人々は「ああ私も(僕も)渋い顔でドーナツやパイ食べて日本にいながらにしてアメリカのワシントン州の片田舎(失礼な)にどっぷり浸かりたい💙」と打ち震えたことでしょう。と、同時に「なぜアメリカ人はコッテリゴテゴテ胸焼けしそうな色彩ギトギトスイーツがそこまで好きなのか」という疑問とがない混ぜになりますます海外ドラマにはまり込んでいったのではないかと思われます。自分だけか。
明日は休みだからと仕事帰りにウキウキしながらレンタルビデオ屋に寄り、続きの3本借り、夜明かしてツイン・ピークス鑑賞、これにたまらない幸せを感じていた日々。
ツイン・ピークスに関してはリンチ監督の劇場版「ツイン・ピークス/ローラ・パーマー 最期の7日間」の方が好きだったりしますが世間では酷評されて悲しかった。なぜならばとてつもなく感動したから。それがなぜかは分かりません。何度見てもあのラストシーンで涙するのは決して悲しい感情からくるのではない気がします。なんだかんだ言ってもリンチは映像で人の心に妙なトゲを残すスゲー監督、良い意味でいやらしい監督だと思うのでした。
まあそんなわたくしでもTVのセカンド・シーズンはやっつけじゃん笑と。
さて。今だとネットで話題になったスイーツや食べ物はスーパーコンビニ専門店と欲しい時に買え、もちろん映画やドラマ見ながら好きなタイミングで食べる事が普通にできるけれど理想と現実には大きな隔たりがありドラマチックな幻想は幻想で終わらせていた方がいい場合もあったりするなあと思いつつお気に入りのコーヒーを淹れるのでありました。この締め方、自分で書いてて何か気持ち悪い。
ちなみにこの日はノーマル品と別に期間限定品も買ってみたのですが美味しかったですyo。

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