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  • 執筆者の写真メビウス イエロー

これが真のクリープショー(その2)

CREEPSHOW / クリープショウ のことは前回ねちっこく紹介したけど、今回はシーズン1、2通して見てドラマの内容について言いたいことを少々。

全て見終えて正直、これは!ってのがなかった。けれども。

元々の原作アメコミが実際の犯罪や都市伝説ホラーで子供たちを怖がらせ地獄の底に突き落とすって内容だから80年代初公開のオリジナル版からして渋みとか重みとかひねりとかざっくり削られている。15ふん経過…そろそろ来るな…で期待通りに、はいゴキブリ!はいネズミ!なまくびドンッ!さつじんきバーン!パパママおじいちゃんおばあちゃん隣人ヘルプミー!。これですよ。

一応共通しているテーマはある。因果応報。悪いことをすればそれなりの報いがといった展開がほとんど。場合によっては主人公そこまで悪いことしてないじゃんなのに不条理に地獄EDなの?そうです。喪黒福造ドーン的な。

なので、最初からどんでん返しや気の利いたオチなど気にしない。そもそもオチも最初の5分で大体わかるもんne!そう。代わり映えのしない安心感・チープさを楽しみたいところ。

さて。

今回の本題はシーズン1の第1話「灰色のかたまり・首の家」。の首の家の方。

↑ 雰囲気あるでしょ?いいよね!


かつてドールハウスマニア幼女だった自分には大変興味をそそられるテーマで「これはもしかして定説に囚われないけっさく系かも…」とよろしくない期待を寄せてしまったのだけど結局最後までクリープショーのままで終わってしまった。

普通なら、勿体無い。ひじょうに勿体無い。と思うところ。

・子ども

・人形の家

・なま首

等不気味で良いモチーフ揃ってんのにこれですよ。個人的に言わせていただくとラストシーンが一番有り得ない。あれはない。絶対ない。早朝にいつも自動販売機の釣り口を確認し彷徨ってる謎のエコ爺さんでももっと意外性のある洒落こきまろなカットを持ってくると思うわne!最後まで真面目に見ちゃってた大人を嘲笑うかのようなED。そこんとこトワイライトゾーンシリーズとは明確に違う。改めて大人を「ハッとさせる」必要はさらさらないと認識させられ、別の意味で感心するわ。「何期待してんのさ!haha」ってミッキー声の悪魔が天井から降ってくる気配すら感じる。尊い。

そして。

ドラマ見ている途中でドールハウスを題材にした女流作家の短編って結構あるよなあと思い耽った。それも作家違いで何遍か。本棚探してみたけど探し出せたのはこれだけ。


ロバート・エイクマンの「奥の部屋」。

怪奇・異色短編好きな人はもちろんご存知のタイトルだと思うけれど、ドールハウスの短編で傑作なの女性作家ので何かあったよなあ…。作家単独の本ではなくアンソロジー的な短編集で。


しばらく本棚の前で考えてたけど全て手にとり確認する気力も指の脂もないので(冬だしさ)探すのは断念だけど


国書刊行会の本っていいよne!何がいいかって貴重な翻訳本が普通に読めるってのがいい。当たり前のことだけどデジタルよりアナログ・本は紙派の時代遅れな人間には古本でもなんとか入手すれば読むことができるって、それだけで幸せなのだった。指がカサカサになるけどne!

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